イグニッション モジュール

機能

イグニッション モジュールは、 1 次側イグニッション コイルを流れる電流をオン / オフに切り換えます。 イグニッション モジュールは、 電流が流れている間、 イグニッション コイルを充電します。 イグニッション モジュールが電流をオフに切り換えた瞬間に、 イグニッション コイルはスパーク用の誘導電圧を発生します。

イグニッション モジュールは、 入力信号に従って、 電流をオン / オフに切り換えます。 この入力信号は、 コントロール ユニットから伝達されます。 比較的旧式のシステムでは、 この入力信号は、 ディストリビューターに装着された誘導型センサー、 ホール センサーまたはフォトカプラー センサーによって伝達されます。


仕様

この対象には使用できません。

電子制御
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イグニッション モジュールのコネクターには数個のターミナルが付いています。 次のターミナルは、 イグニッション モジュールに共通して使用されます。

  • イグニッション コイルに接続されるターミナル。 このターミナルで、 イグニッション コイルを流れる電流がオン / オフにスイッチングされます。
  • 電源電圧(12 V)に接続されるターミナル
  • アースに接続されるターミナル。
  • 入力信号を受信するターミナル。 入力信号が誘導式センサーによって伝達される場合は、 2 個のターミナルが必要になります。

誘導式センサーの出力電圧は、 内蔵コイルによって発電されます。 このコイルは、 ほぼ正弦波の出力電圧を誘起します。 入力信号がホール センサーまたはフォトカプラー センサーによって伝達される場合は、 3 個のターミナルが必要になります。 この中の 2 個のターミナルは、 センサーへの電圧供給用として使用されます。 電源電圧は 5 V または 12 V のいずれかになります。 残りの 3 番目のターミナルは、 センサーからの出力信号を受け取ります。 この 3 個のセンサーの出力電圧は矩形波信号です。

ターミナルを追加することも可能です。 たとえば、 エンジン回転(RPM)信号をタコメーターに送るためのターミナルです。 点火タイミングがコントロール ユニットによって制御される場合、 入力信号がセンサーによって伝達されるものもあります。 この場合、 センサーから受信した入力信号は、 イグニッション モジュールによって矩形波信号に変換されたあと、 コントロール ユニットに送られます。 コントロール ユニットはこの信号を受け取ると、 種々のエンジン パラメーターからこの信号の入力情報およびその他の入力情報を計算し、 新しい矩形波信号をイグニッション モジュールに送ります。 この信号はイグニッション モジュールによって使用され、 一次側イグニッション コイルに流れる電流をオン / オフに切り換えます。

その間、 イグニッション モジュール用の入力信号は「ハイ」で、 電流は「オン」にスイッチングされます。 この入力信号が「ロー」に変化する瞬間に電流は「オフ」にスイッチングされます。 この時スパークが発生します。

電気系統の診断

エンジンを始動し、 オシロスコープを用いてコントロール ユニットまたは入力センサーから伝達された入力信号を測定します。 誘導式センサーから送られた矩形波信号または正弦波信号が表示されるはずです。

信号が正常でない場合:

  • イグニッション モジュールのコネクター接続を外し、 イグニッション モジュールとコントロール ユニットまたは入力センサー間の配線を点検します。

  • 接続を外したコネクターでは信号が現れ、 コネクターを接続すると信号が消える場合は、 イグニッション モジュールを交換します。

出力信号が表示されないままの状態ならば、 イグニッション モジュール内での故障はありません。

信号が正常な場合:

  • イグニッション モジュールの電源を点検します。
  • イグニッション オシロスコープ、 または適切な測定プローブ付きの通常のオシロスコープを用いて、 1 次電圧を点検します。

イグニッション モジュールがセンサーまたはコントロール ユニットから高いインプット電圧を受け取っている間、 電圧はほぼ 0 V になるはずです。

  • イグニッション モジュールとイグニッション コイル間の配線を点検します。
機械系統の診断

この対象には使用できません。


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