イグニッション コイル | |||||||||
機能 イグニッション コイルはバッテリー電圧を、 スパークを飛ばすのに必要な高電圧に変換します。 イグニッション コイルはソレノイド (一次コイル) と高電圧コイル (二次コイル) から構成されています。 一次コイルを流れる電流をオンにスイッチングすることにより、 磁界が誘導されます。 電流がスイッチ オフにされた瞬間、 磁界はなくなります。 この磁界の変化により、 混合気をイオン化するのに十分高い誘導電圧を二次コイルで作り出すことができます。 イオン化された混合気が導体となって、 スパーク プラグに電流が流れます。 |
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ディストリビューター付きシステム ディストリビューターと組み合わされて使用されるイグニッション コイルは、 一次コイルと二次コイルから構成されています。 二次コイルで誘導された高電圧は、 ディストリビューターにより選択されたスパーク プラグのひとつに接続されます。 |
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ウェイスティッド イグニッション コイル 二次コイルには端部が 2 つあります。 ノーマルな状態のイグニッション コイルではそれらの一方が高電圧を供給します。 もう一方の端部は一次コイルのプラス (15) またはマイナス (1) ターミナルに接続されています。 ウェイスティッド イグニッション コイルでは両端部がスパーク プラグに接続されています。 したがって両方のスパーク プラグが同時にスパークすることになります。 |
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4 気筒エンジンの 4 個のスパーク プラグに電圧を供給するには、 2 個のイグニッション コイルが必要です。 下の写真 (左) は 2 個のスパーク プラグ用のイグニッション コイルを示しています。 右の写真ではイグニッション コイルが 2 個組み合わされています。 このイグニッション コイルは 4 個のスパーク プラグに電圧を供給します。 | |||||||||
シーケンシャル イグニッション シーケンシャル イグニッション システムは、 シリンダー 1 個につき 1 個のイグニッション コイルを使用したフル電子式イグニッション システムです。 各イグニッション コイルは、 コントロール ユニットによって個別に制御されます。 |
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仕様 イグニッション コイル 抵抗値
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電気制御
一次コイルを流れる電流により、 磁界が誘導されます。 電流がスイッチ オフにされた瞬間、 磁界はなくなります。 この磁界の変化により誘導電圧が生じて、 スパークが発生します。 電流をオフにスイッチングする前のアンペア数は、 電流をオフにスイッチングした瞬間に磁界を大きく変えることができるくらい高い値になります。 したがって一次コイルを流れる電流は電気制御されます。 イグニッション モジュールには電流制限回路が供給されています。 この電流制限回路と低抵抗のイグニッション コイルを組み合わせることにより、 アンペア数はバッテリー電圧に左右されません。 オシロスコープの画像 A および B は、 二つの電流制限回路で測定された一次電圧の例です。
電流がオフに切り換わっているとき、 イグニッション モジュールにかかる電圧は 12 V になります。 電流がオンにスイッチングされた瞬間、 0 V まで電圧が降下します。 この瞬間から、 制限電流に達するまで電流が上昇します。 イグニッション モジュールにかかる電圧が上昇することにより、 一次コイルにかかる電圧が低下します。 これによりオシロスコープの画像 A に制限電流が現れます。 |
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オシロスコープの画像 B のイグニッション モジュールは電流をオン/オフにスイッチングして電流を制限します。 | |||||||||
電圧はバッテリー電圧と等しくならなければなりません。 |
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電圧はバッテリー電圧と等しくならなければなりません。 測定結果: 電圧がバッテリー電圧よりも低い。
測定結果: 電圧がバッテリー電圧と等しい。
測定結果: 電圧がまだバッテリー電圧よりも低い。
ダイナミック: エンジンを始動させ、 オシロスコープを使用して一次電圧を測定します。 測定結果: 0 V
12 V
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機械系統の診断 この対象には使用できません。 |
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