アイドル スピード ステッピング モーター

機能

アイドル スピード ステッピング モーターによって、 コントロール ユニットはアイドル スピードを制御することができます。 ステッピング モーターは、 スロットルの開閉、 あるいはスロットル バイパス エアフローを制御します。

ステッピング モーターは、 周囲をコイルで巻かれたアーマチュアで構成されています。 アーマチュアは数個の磁石で構成されています。

コイルに電流が流れると、 コイルが励磁されます。 これによりアーマチュアは磁気コイルの方向に 1 ステップ回転します。 コイルに流れる電流を交互に切り換えることによって、 アーマチュアは小刻みなステップで回転します。 回転中のアーマチュアは旋回軸を伸縮します。

仕様

複数のコイルの抵抗: +/- 50 Ohm
電源電圧: 12 V

電気制御

4 ターミナル タイプ

アーマチュアを規定位置に位置決めするためには、 コイルに流れる電流の向きを制御する必要があります。 ステップごとにアーマチュアはコイルの極性を形成しますが、 その度に電源電圧が切り換わらなければなりません。 したがって、 電圧を供給するのはコントロール ユニットであるため、 すべてのターミナルは直接コントロール ユニットに接続されていなければなりません。

5 および 6 ターミナル タイプ

各コイルには 3 個のターミナルが付いています。 コイルの中央と接続されているターミナルは、 12 V の電源電圧に接続されています。 両端のターミナルは直接コントロール ユニットに接続されています。 コイルに流れる電流の向きは、 コントロール ユニットによってアース接続されるコイルの端部によって決まります。 コイルの両端部が同時にアース接続されることはありません。 したがってコイル内には正反対の磁場が生じます。 この種のステッピング モーターの中には、 共通の 1 つのターミナルを用いて両コイルに電圧を供給するものがあります。 この場合、 必要なターミナルは 6 個ではなく、 5 個になります。

アイドル スイッチ付きタイプ

スロットル位置の制御に使用されるステッピング モーターにはアイドル スイッチが装着されています。 スロットルが閉じると、 このスイッチも閉じます。 スイッチが閉じると、 コントロール ユニットに接続されたターミナルはアースに接続されます。 このため、 ターミナル電圧は 0 V になります。

電気系統の診断

コネクターをステッピング モーターから外し、 コイルが断線またはショートしていないかを点検します。

  • ステッピング モーター内部のアイドル スイッチを点検します。

  • ステッピング モーターとコントロール ユニット間の配線を点検します。

  • 5 および 6 ターミナル タイプでは、 リレーとステッピング モーター間の配線を点検します。

ダイナミック テスト

オシロスコープを用いて、 コイルに流れる電流をスイッチングするコントロール ユニットのターミナル電圧を測定します。 コントロール ユニットがステッピング モーターを作動させている間、 各ターミナルでは矩形信号が表示されるはずです。

コントロール ユニットがステッピング モーターを作動させる条件

- スロットルが閉状態の場合(アイドル スイッチが閉のとき、 またはポジション センサーがスロットル閉を検知しているとき)

- アイドル スピードが、 規定アイドル スピードと比較して高くなっているか、 あるいは低くなっている場合。

オシロスコープを用いて、 アイドル スイッチに接続されたコントロール ユニット ターミナルの電圧を測定します。 スロットルを数回開閉させて、 スイッチが正常に作動するか点検します。

機械系統の診断

この対象には使用できません。


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