アイドル スピード コントロール バルブ

機能

アイドル スピード コントロール バルブは、 スロットル バイパス チューブ内に装着されています。 コントロール ユニットはこの装置を制御することによって、 あらゆる作動状況で安定したアイドリングを実現します。

規定アイドル スピードに達するまで、 アーマチュアに装着された回転スライド式のバルブが回転してエア バイパスを開きます。 アーマチュアの位置は、 ソレノイド(2 ターミナル タイプ)の力に対抗する内部スプリング力によって制御されるか、 あるいは 2 個のソレノイドを交互に作動させてアーマチュア(3 ターミナル タイプ)に対抗する力を生み出すことによって制御されます。

仕様

抵抗値(コイル): +/- 20 Ohm
電源電圧: 12 V

電気制御

2 ターミナル タイプ

コイルに電流が流れると、 アーマチュアはスプリング力に逆らって回転します。 電流が増大すると、 エア フローおよびアイドル スピードが増加します。 システムの不具合によってコイルに電流が流れなくなると、 バルブは強制的にアイドル スピードが高くなる(高すぎる)位置に移動されます。

アイドリング コントロール バルブには 2 個のターミナルが付いたコネクターが備わっています。 片方のターミナルはバッテリー電圧に接続されています。 電源電圧はリレーを経由して供給されます。 もう一方のターミナルはコントロール ユニットに直接接続されています。 コントロール ユニットがこのターミナルをアースに接続している間は、 コイルに流れる電流がオンに切り換わります。 この間のターミナル電圧は 0 V です。 コイルを流れる電流がオフに切り換わっているとき、 ターミナル電圧は 12 V になります。

コントロール ユニットは特定のデューティ サイクルで電流をオン / オフに切り換えることによって、 コイルに流れる電流を制御します。 デューティ サイクルが大きくなると、 電流が増大します。 デューティ サイクルは、 約 35 %(バルブ閉)と 85 %(バルブ開)の間で変動します。 公称アイドル スピードは、 バルブが若干開いているときの値です。

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3 ターミナル タイプ

このタイプのアイドル スピード コントロール バルブ内にある 2 個のコイルは、 共通の 1 個のターミナルによって電源電圧と接続されています。 他の 2 個のターミナルは直接コントロール ユニットに接続されています。 コントロール ユニットは、 35 % と 85 % の間のデューティ サイクルによって、 ソレノイドを流れる電流を交互にオン / オフに切り換えます。

電気系統の診断

この測定は、 アイドル スピード コントロール バルブに電源電圧を供給するリレーを閉じてから行います。 必要に応じて、 リレーのスイッチをショートさせます。

測定:

コネクターを外し、 コイルの抵抗値を測定します。 公称抵抗値は、 約 20 Ohm です。

  • リレーが出力をアイドル スピード コントロール バルブに供給するか点検します
  • リレーとアイドル スピード コントロール バルブ間の配線を点検します
  • アイドル スピード コントロール バルブとコントロール ユニット間の配線を点検します
  • コントロール ユニットを点検します。

3 ターミナル タイプのダイナミック テスト:

アイドル スピード コントロール バルブを取り外しますが、 電気コネクターは所定位置に接続したままにしておきます。 回転プランジャーを全開または全閉にします。 イグニッションをオンにします。 回転プランジャーは、 約 50 % の開度に等しい位置に移動し、 その位置に留まっていなければいけません。

機械系統の診断
  • 吸気システム内でエア漏れがないか、 エンジンを点検します
  • アイドル スピード コントロール バルブを取り外します。 プランジャーはスムーズに回転またはスライドしなければなりません。 必要に応じて、 清掃します。
機械系統の診断
  • 吸気システム内でエア漏れがないか、 エンジンを点検します
  • アイドル スピード コントロール バルブを取り外します。 プランジャーはスムーズに回転またはスライドしなければなりません。 必要に応じて、 清掃します。

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